2月5日放送 「フリーター漂流」を見て。

NHKスペシャルという番組で
フリーター漂流〜モノ作りの現場で〜という番組を放送していた。


請負会社の競争激化。
派遣業界の成長(1兆円産業とも言われている)。
派遣労働者業務請負を求める企業の増加
←経営手段、生産調整をする際の調整弁的役割
コストダウンの実現のための手段
そして派遣法の改正。
ますますこの流れは強固になっていくだろう。
そしてフリーターが安価な労働力として切り売りされていく。


しかし働いている側にたってみると
1ヶ月の間に同じ工場内とはいえ3つも4つも仕事が変わるような
そんな状況でどうやって専門的技能などみにつくだろうか?
そしてその労働というのも単純作業がほとんどで
誰にでも取って代わられてしまう類のものがほとんどのようだ。
→だからバイトでもできるわけだけど。


その中で仕事をしている人は焦る。
給料の低さ。
専門的なスキルが身につかないこと。
自覚している。
ただどうしていいかわからない。



本人の生活態度が悪く
常識もなく自覚もない人
(面接の際に肩肘ついてたり
自分が問題起こしてて社員と話し合ってる最中に
タバコ吸ってたり)←こいつは見てて本当に腹が立った。
はここでは放っておいて


問題なのは不本意ながらフリーターとして
働く選択をした人達だ。
どうしていいかわからず収入も減り
(手取り6万円代じゃ暮らせないよ・・・)
仕事を覚えたかと思えば配置がえ。


いろんなことを考えて派遣の仕事をやめる決断を
したとしても待っているのは親の無理解だ。
当然親の世代は派遣で働くことなど経験していないから
今おかれている現実を知らない。


長く続けることで認められる。
ガマンが足りない。
(お前はやる気があるのか?)

思うに長く続けていることで認められるのは
正社員だからです。
親の世代の意識では仕事=正社員で働くことだ。
これは親を責めてもしょうがないことだけどさ。
高度経済成長時の労働者と現在のフリーター達との決定的な違いは
技術の蓄積がまったくなされないことのようです。
親にはこれがわからない。


ただでさえ自分が置かれている状況がつらい。
そして親からも世代の価値観の相違から責められる。


こんな中でいかにして
自己肯定感を保って生きていくか。
難しいよな。


だからみんな正社員になりたいんだよ。
そんなことを感じた。