2007年4月17日



思い出すことというのは総じて嫌なことばかり。
逃げたこと、結果が伴わなかったこと。
不快な思いをしたこと。やりきれなかったこと。
ばつが悪かったこと。


良い思いというのは思い出せぬ。
忘れているもの。


やらねばならぬこと。
このように不快な思いに包まれて生きてくこと。
有無同然。

あっても苦しみなくても苦しみ。
金があっても苦しみなくても苦しみ
友があっても苦しみなくても苦しき
機会があっても苦しみなくても苦しき


楽なほうに逃げたつもりでも結局は
苦しむ

消してしまいたいこと
この身にかかわる苦しみ


死んだら仏様になって苦しみから解放される

言い得て妙かと。

死んだら何もなくなる。
あっても苦しむ
なくても苦しむ

現世にては
あってなかざりしように振る舞う
なくてありしように振る舞う
しか苦しみから逃るるすべなく

しかしながらそのすべもまた脆弱なことこの上なし

心をなくしたれば消え行く苦しみかといえば
また心のあるなしにいやがおうにも振り回される
あるなしから逃れられず



なくて苦しむ
死ぬるということはあらずということ
今まであった自分という存在がなくなるということ。


有無同然
あの世でも
あってもなくても苦しむのならば




心を殺して
心を殺して