花咲かじいさん。


今日うちの大学に水谷修さんの講演会を聞きに行った。
びっくりしたのが12時30分過ぎにモノレールに乗ったら
水谷さんが同じモノレールに乗ってたこと。
多摩センターから来たのかな?
少しお疲れのように見えました(理由は後の講演で知ることになる。)





水谷さんはマスコミを通して
夜回り先生」と知られていて、またそう呼ばれている。
先生が深夜の繁華街を歩いて
子供達と話をすることからきている。
先生いわく「夜回り先生」という呼び方は
暴力団が名付け親とのことだ。
日本の暴力団で先生のことを知らない人はもぐりらしい。




話聞いてて泣けてきました。
会場でちょっと泣いて、
うちに帰ってきてからまた泣いて。




いいこと言ってたよ。
自分の目で見て、実際に生徒と話をして
体験したことをおっしゃてるから
説得力が違った。



先生は
「大人が子供を怖がる社会にどんな未来がありますか?
子供達は種だ。枯れてしまったとしたら大人=社会の責任だ」
と言っていた。

またこうも言っていた。
リストカットをやめるにはどうしたらいいかという
相談がメールでくると『幸せをふりまいてごらん』」と。




これを聞いてて花咲かじいさんが浮かんだ。
先生のメールを読んだ子に、
またその子が周りにやさしさを振りまくことで
どんどんやさしさが広がっていく。
子供達という種にやさしさという栄養をふりまくことで
キレイな花が咲く。




司馬遼太郎歴史小説花神」の主人公である
大村益次郎と先生がダブった。
あくまで司馬の描いた大村像とだけど。




大村は時代という波にのり
西洋の兵法を戊辰戦争期に日本中に広めていった。





大村は旧幕軍に暗殺されることになるわけだが
大村の暗殺がもう少し早ければ
戦況が大きく変わる可能性があった。
(すでに戊辰戦争の大勢は決していた)



先生も今悲鳴を上げる夜の世界の子供達に
やさしさを伝えようと奮闘されている。
亡くなった先生の23人の教え子との約束を果たすために。
その波は全国に広がって・・・



先生を支えに今生きている子がたくさんいると思う。
昨日の深夜にNHKで先生の特番を放送していたけど(見てました)
放送のあった日というのはメールの数も
電話の数も爆発的に増えるらしい。
だから今日の講演も一睡もしないで来たとおっしゃってました。
それにすでに病気を抱えてるそうです。
そんな先生だからお体には気をつけてほしい。
先生の代わりはいないのだから。