サンタクロース協会

サンタクロースは階級制度

12月25日に子どもにプレゼントを届けるという行事は、第一次世界大戦で荒廃したヨーロッパの人々を勇気づけるために1918年から始められた。それを担ったサンタクロース協会という団体は独立直後のフィンランドで発足した、今でいうNGO組織であった。この組織は白装束の聖ニコラウスを頂点とし、地方指揮官の緑装束のサンタ、実働部隊の赤装束のサンタという階級が決められた。

確かに受け持ち区域とかありえる話だよな。
そう考えるとMRや企業の営業とあんまり変わらないなぁ。
でも階級によってきっちり身分が区別されているのなら
警察組織の方が近いか。



赤サンタの仕事は9月ごろから本格的に始まる。
担当地域の子供たちの欲しいプレゼントの調査だ。
こちらで揃えたものが両親や祖父母からすでに買ってもらっていて
かぶってしまうというのは避けなくてはならないからだ。
こういった地道な内偵捜査によってサンタ協会は支えられている。



大まかな調査が終わると
それを指揮官である緑サンタに報告する。
緑サンタはそれをまとめ
その年のプレゼントの大まかな傾向と概算をはじき出す。


緑サンタの他の仕事としては新商品の調査がある。
サンタ協会もIT化の波に乗り遅れることなく
世界各国のおもちゃメーカーとの
ネットワークを駆使して情報を仕入れている。
PSPの情報などは
発売の3年前からつかんでいたというから驚きである。
日本のほとんどの企業の中には
サンタ協会の息のかかったものが存在するそうだ。


また自社商品の開発も緑サンタの大事な仕事である。
テレビゲームなどの開発に多大な予算を
要する商品には決して手を出さないが
プレゼントの定番であるぬいぐるみは
サンタ協会ブランドの主力製品である。
他社から仕入れるより自社で製作した方が
コストを抑えることができるのだ。


しかしながら
近年多様化が叫ばれ子供たちの好みも多種多様化してきている。
小学生のうちから欲しいものがジュエリーや
PC周辺機器などの高価なものになり
極めつけはプレゼントの中には不動産や株など
プレゼントとしてはおよそ実現可能性の低いものまで
含まれるようになってきている。


サンタ協会が機能しうる世代の低年齢化が進み、
そして少子化によって
サンタ協会の存在意義の希薄化につながっている。


これは知り合いの赤サンタのコメント。

「最近は厳しいね。欲しいものがみんな高価になってきてるからさ。
それに家のセキュリティも強化されててね。
この前なんか赤外線に引っかかっちゃて
危なかったよ。まぁこういう緊急事態に備えて
日々厳しいトレーニングをしてるんだけどね。」


「今の流れのままだといずれサンタ協会はなくなるかもしれないね。
でも続けられる限りは続けていきたいと思う。
だってやっぱりプレゼントもらって
喜んでる子供たち見てると頑張ってよかったなと思うもん。」



それと赤サンタさんは
今現在引きこもりになってる子のところに
プレゼントを届けることができないと言っていた。
昼夜が逆転していることが多いからだ。
外回りのサンタの色が赤いのも
元々はサンタ同士の衝突を避けるためであり
サンタの仕事は人に知られていはいけない事からも
夜やることが前提になっているのだ。


「昼夜が逆転している生活をまず見直してごらん。
少しずつでいいから。
そうして夜眠ることができるようになったら
ボクがプレゼントを届けるよ。」







なぁんてね(笑)



一気に書き上げたけどよくもまぁこんなデタラメをと思います。
最後のプレゼントだけは本当だけどね。




しかし世の中には本物のサンタ協会が存在するらしい。
日本にも公認のサンタさんがいらっしゃるんですね。
年に1回国際会議も開かれていてすごい。