私とカレーの幸福な関係 小椋佳 角川書店

この本はカレーのうんちく本ではない。
小椋さんが日ごろからよく食しているカレー。
小椋さんの人生をその時食べたカレーを頼りに思い出してつづっている。



私は小椋佳さんは何か音楽関係の方だという
そのぐらいの認識しかなかった。

シクラメンのかほり俺たちの旅、愛燦燦など
小椋氏の作品は耳にしていたが
これが小椋氏の作品だとは知らなかった。
だから小椋佳という人に対してまったく先入観がない状態で
この本を読んだ。




小椋佳さんは。
いろんなことをやってきた人だ。

高校時代はバスケ、大学時代はボート部に1年間所属し
退部後は旅行会社の添乗員(年をごまかして)をやり、
添乗の時に初めて外国に行ったそうだ。


東大法学部を卒業して銀行に就職。
銀行時代に作った「シクラメンのかほり」がミリオンセールスを記録。
一日の仕事が終わったあとは英会話学校に通い、
会社の制度を利用してアメリカに留学もしている。


作曲以外にもミュージカルのプロデュースをしたり
琵琶を弾いたり、
50歳近くなってから仕事をやめて大学に復学したり。

オフィシャルHPにも詳しく出てます。


200ページほどあったが一気に読み終えることができた。



この本読んでると
なんだか人生なんとかなるもんなのかなぁと思ってしまう。
そんな気にさせてくれる本だった。




気に入った詩があったのでひとつ。
小椋さんがプロデュースしている
少年少女の音楽劇で
テーマ曲となっていた「あなたが美しいのは」
という曲の中の一節から。

あなたが素晴らしいのは 愛されようとする時でなく
あなたが素晴らしいのは ただ愛そうとする時


あなたが美しいのは 愛されようとする時でなく
あなたが美しいのは ただ愛そうとする時


自分の気持ちが大事だね。