決戦を前にして

サッカー北朝鮮代表の報道が過熱しています。
どこの局も新聞もこぞって北朝鮮のキャンプの映像を流して、
北朝鮮選手は大食いだとか
練習中も笑顔がたえないとか
中身のあまりない報道がされているわけだけど・・・


北朝鮮とは今微妙な関係だし(今というかずっとだが)
一連の拉致事件に対してボクも怒りを覚えます。
日本全国民が北朝鮮に対して過去にないほどの
関心を示しているのもまぎれもない事実であると思います。


一般紙に取り上げられるということは
不特定多数の人々に注目を受けている証拠だし
その取材や記事から新たに注目を受けていくから
より北朝鮮戦への関心が高まっていくと思います。
それはこれといって問題ないと思います。


ただサッカーの報道として考えるとどうなんだろうな
とちょっと思います。
そもそも彼らに取材したところで
本当のことを言うはずがないのでは?
試合前から情報戦は始まっているわけで
日本のメディアも
97年にイランのアジジにいっぱい食わされたので
わかってるじゃん?
しかも今回相手は国との交渉の時ですら
国家ぐるみですぐわかるウソをついてくる国ですよ。


ここからが本題だが選手や代表スタッフへのインタビューなど
日本メディアって一気に盛り上がって
取材受ける側の迷惑とか関係無しに攻勢をかけるけど
ひくのもハイエナのように早いよね。
上っ面だけ取材しただけで満足で
関心がなくなったら一斉にひく。


いい例が前回のW杯だと思う。
グループリーグ前までは
メディアの取材攻勢の賜物か、
ベルギー通やロシア通、さらにはチュニジア通が
大量発生したけど終わった途端
報道がパタっと止んだ。


別にサッカーなんてイベントの一種だし
W杯なんてお祭りなわけで
一過性のもので構わないと思います。
それににわかファンだろうがファン暦30年の人だろうが
みんな一緒にサッカーについて自由に話したり
盛り上がったりできる。
スポーツってそういうものだと思います。
だから素人の自分だって楽しめるわけで。


でもね。
こういう報道を見てると
概して日本ってお祭りが好きなだけで
別にサッカーが特段好きなわけじゃないんだなぁと思う。
ベッカムは好きだけどサッカーには興味がなかったり
試合の前にあるアイドルコンサートを
見に来てる女の子のような感じかな。
程度の差こそあれみんなこうなんだね。


サッカー見るのもそれぞれ理由はさまざま。
報道するのも理由はさまざま。
そういうもんなんだろうね。
(多様性とか価値相対主義とか
最近そういう結論に落ち着くことが多いな。)

ただね。
サッカーがみたい人もおるんよ。
日本人選手の活躍を取り上げるのはけっこうだけど
それしかやらないのもどうかと。
それに明らかに活躍してないのに
無理やり「勝利に貢献!」とか言うのもかなりイタイよね。


そういう報道が嫌なら見ないのも自由か・・・
どのメディアから情報を得るか。
そこから情報の選択が始まるのだと思います。